手軽に植物を増やすことができる方法として挙げられるさし木ですが、成功率がやや低いのが欠点です。さし木を成功させるポイントとして鉢植えを置いておく場所が重要です。
さし木は半日陰で管理する
さし木を行う場合は鉢植えを置いておく場所がポイントとなります。おすすめは半日陰になっている風通しの良い場所です。
一般的に植物の葉の裏側では水蒸気を放出する蒸散が行われています。さし木を行ったさし穂の葉からも蒸散が行われており、直射日光があたると蒸散量が増えてしまいます。
さし木は根が無い状態なので、日当たりの良い場所で蒸散量が多いと給水が間に合わずに水分が足りなくなって、植物がしおれてしまう原因になります。
日陰に鉢植えを設置することで、植物の葉から蒸散量を抑えることができ水分が不足する状態を避けることができます。
日陰の場所を確保できない場合は寒冷紗やよしずなどで人工的に日陰を作ることができます。
水分の蒸散を抑えるためにさし穂の葉は少なめに
さし木で注意するポイントは、さし穂の水分が足りなくなってしおれてしまうことです。
植物も呼吸しているのでそれに合わせて葉の裏側にある気孔から水分も出て行きます。さし木でも葉から水分が出て行くので葉を減らすことで蒸散量を抑制することができます。
一方で葉が少なすぎても光合成で生長するための栄養が作れなくなってしまいます。適度に葉を残しておくことも重要です。
残す葉は植物によっても異なりますが、2~3枚を目安に残しておくようにしましょう。