イチイ
イチイは寒い地方によく植えられている樹木で庭木としても一般的な植物です。
常緑の高木で高さは10m程度まで生長します。イチイに似た樹木としてキャラがあります。
キャラはイチイの変種ですが樹木の枝の付き方が異なります。イチイは高木で1本立ちであるのに対してキャラは株立ちで横に広がる低木です。
イチイのふやし方
イチイは大きく分けると2つのふやし方があります。1つは実生、種で増やす方法です。
もう一つの方法はさし木でふやす方法です。
実生・種でふやす方法
イチイは9月ごろから実をつけます。実が木から落ちる前に早めに収穫します。
収穫した後、果実を水洗いして取り除き湿らせたガーゼや水ごけに包んでビニール袋に入れて冷蔵庫で保管します。
種まきの時期は翌年の2~3月ごろの春にまきましょう。
さし木の方法
イチイのさし木は2~3月の春挿し、6~7月の夏挿し、9~10月の秋挿しがあります。
さし木に用いる枝は健康で充実した部分を選びます。2~3月の春挿しを行う場合は前年に伸びた部分を用います。
さし木に用いる枝の長さは15cm程度の長さに切り取ります。
挿し穂の下の部分は葉を取り除き、切り口はナイフなどで斜めにカットしましょう。
切り取った後は半日ほど水につけて十分に給水させます。
土にさす前の下処理として発根促進剤があります。根付きが悪い場合は試してみると良いでしょう。
カットした部分に発根促進剤を薄くつけて土に挿していきます。
うまく行けば2ヶ月程度で根がでてきます。
さし木の用土は清潔なものを
さし木を行う場合の用土は水はけが良く、通気性の良いものを用いましょう。使い回しの用土はカビや雑菌が繁殖している場合があるので注意しましょう。