フェヌグリーク
学名:Trigonella foenum-graecum L.
フェヌグリークは西アジア、南東ヨーロッパ、インドなどを原産地とする、高さ40~70cm程度に育つ非耐寒性の一年草です。
この植物は地中海地域やインドなどで広く栽培されています。フェヌグリークは、料理や医療目的で使用される多目的な植物です。
フェヌグリークの種子は香辛料として使用されます。カレー粉や調味料、スープ、シチューなどの料理に風味を加えるために使われます。また、インドや中東の料理では、フェヌグリークの葉も使われます。
葉は三出複葉で、小さな葉が3枚ずつ対になって生えています。葉は幅広で緑色をしており、細かい歯があります。
豆は栄養価が高く中近東やアジア諸国で宗教や文化の理由で動物性の肉を食べない地域では貴重なたんぱく質として利用されてきた歴史があります。
小さな葉は長楕円形で6~8月ごろに白から黄色の花を咲かせます。花が咲いた後に細いサヤをつけます。
サヤの中にある種子はスパイスとして料理に利用されます。
栽培方法
栽培に適した場所
フェヌグリークは温暖な気候を好みます。日照が豊富で排水の良い土壌が適しています。土壌のpHは中性からアルカリ性が望ましいです。
種まき
種まきのシーズンは春に行います。地域によって異なりますが、霜の心配がない時期に種まきします。また冷涼地では時期が遅いと豆が収穫できなくなるので注意が必要。
種子を直接畑にまきます。種まき後、土を軽く覆い、水を十分に与えます。種子は通常、地表から1〜2センチメートルの深さに埋められます。
水やり・肥料
土壌が乾燥しないように水やりをしますが、過湿にならないように注意します。適度な肥料を与えることも重要です。有機質の堆肥を追加すると良いでしょう。
収穫
フェヌグリークの葉は若い頃にも収穫できますが、一般的には種子を収穫することが一般的。種子が褐色になり、ポッドが開始している段階で収穫しましょう。
通常、種子が完全に乾燥した後に収穫します。