梅について
梅は古くから日本で親しまれてきた植物です。2月ごろに開花し始めることから、春の訪れを感じさせる草木として親しまれています。
ウメの品種は多く、500種類ほどもあると言われています。一般的にウメは梅干など食用に楽しまれる品種と鑑賞用に楽しまれる品種に大別できます。
ウメの木を植えて楽しむ際は花の観賞を楽しむのか、実を食用にして楽しむのかで適した品種が異なるので、目的に合わせて品種を選ぶようにしましょう。
食用の品種でも小粒の実がなるタイプや大きな実がつくタイプなど様々です。
ウメの増やし方
春先に美しい花を咲かせる梅ですが、苗をふやすにはどのようにすれば良いのでしょうか。
梅のふやし方は大きく分けて3つあります。
実生
種をまいてふやす方法。
つぎ木
台木につぎ穂をつぐ方法でふやす。
さし木
枝を切り取って用土に挿してふやす方法。
梅のさし木の方法
梅のさし木を行うベストシーズンは3~4月の春ざしです。梅の花が咲き終わった頃がさし木を行うのに適した時期です。
さし木に使う枝は前年に伸びた枝で、ある程度太さのある充実した部分を選びます。さし穂の長さはだいたいで良いので15cm程度の長さにしましょう。
枝を切り取った後、半日ほど水につけておき十分に給水させましょう。
用土にさす前に切り口に薄く発根促進剤をぬります。発根促進剤はネットでも購入できるのでチェックしてみましょう。
さし木の切り口は清潔なカッターやナイフなどで斜めにカットしておくのがコツです。
発根促進剤を切り口に塗った後、用土に挿します。
さし木の用土は清潔なものを
さし木を行う上で注意したいのが用土です。さし木には排水性が良い用土を用いるようにしましょう。
鹿沼土の細粒やさし木さし芽の専用土などを使うのがおすすめです。
古い土や使い回しの土はカビや雑菌が含まれている場合があるので避けるのが無難です。
さし木の鉢の管理について
さし木の鉢は直射日光が当たらない明るい場所で管理するようにしましょう。
さし木の鉢はなるべく乾燥させないように管理します。こまめに霧吹きなどで水を与えるようにしましょう。
湿度を保つためにビニール袋などをかぶせて乾かないようにする方法もあります。ビニールを使用する場合は密閉しないように空気が通るようにしておきましょう。
成功した場合、さし木を行ってから2ヶ月程度で根がでてきます。