植物は根から水や栄養を吸収していますが、しだいに土の養分が減っていくため、それを補うのが肥料です。
果樹栽培で実を収穫するためには、日当たりや水やりの他に肥料のやり方がポイントとなります。
植物の3大栄養素
肥料に含まれる成分は主にチッ素、リン酸、カリの3つが挙げられます。
これらの3つの成分は3大栄養素と言い、植物や果樹の栽培に欠かすことの出来ない栄養素です。
チッ素は葉や枝の成長を促しリン酸やカリは実のつきを良くする効果があります。
木の健康状態を確認しながらこれらの肥料をバランスよく与えることが重要です。
肥料やりのポイントは木の成長にあわせること
肥料を与える際は、対象の木が成長の度合いに応じて調整するようにします。
肥料が重要になるのは植えてから5年経過した頃からで、樹木が実をつけはじめた頃から与える肥料を増やしていきます。
5年までの若い時期の果樹は果実がまだ実らない状態であることが多いので、それほど肥料を与える必要はないでしょう。
果物がなる程度に生長した段階で肥料を与えると、実のなりが良くなるでしょう。
有機肥料と無機肥料
肥料は有機肥料と無機肥料に大別されます。
有機肥料
鶏ふんや骨粉など動物や植物を原料とした肥料のことを有機肥料という。効果が現れるまで時間がかかる。
鶏ふんなど一部の有機肥料は匂いがあるため使用する前には確認しておきましょう。
無機肥料
化学的に栄養素を配合した肥料のことで即効性がある。
これらの2つの肥料の違いを把握し、状況に応じて使い分けることが重要です。
また、有機肥料と無機肥料を配合して与えるのがおすすめです。