自然の中で苔を採集する際に押さえておきたいポイントは、苔がどのような環境を好むのか、生育し易い場所はどのような場所かということです。
苔が好む環境を把握しておくと、採集に行く際に苔が生えているかどうか事前に目安になります。またフィールドワークの中で見つけやすくなるでしょう。
自然の中で観察すると様々な場所で群生しているコケを見つけることができます。
川の周囲(湿度の高い場所)を探す
苔の採集に出かける前に、その場所の近くに川があるかチェックしましょう。苔は湿度を好む植物です。
川のあるエリアは湿度が高く苔が生えやすい環境です。川が流れているとそのエリアの湿度が高くなるので付近のエリアで散策するとたくさんの苔を見つけることができるでしょう。
また川辺の湿度が非常に高く、常時水で濡れているような場所で育つ苔もあります。川辺でしか見られない種類のものもあります。
また川辺だけでなく、雨水が伝って流れていくような窪みのような場所にも多く見られます。
日陰を探す
苔は直射日光が長時間当たるような明るい場所ではなく、日陰を好む植物です。木々が生い茂ったような場所を好みます。
山に入ったりして自然の中で探す場合は日当たりの良い場所よりも日陰の少し薄暗いような場所で多く群生していることが多いのでそのような場所を探すと良いでしょう。
コケが好む環境を意識して探すこと
苔が好む環境とは、湿度高く乾燥していない場所です。また直射日光が当たる明るい開けた場所よりも木陰に多く見られます。
この2つのポイントを意識して採集する場所を選ぶと効率的に見つけることが出来るでしょう。
苔の生育場所を観察すると、コンクリート表面や木の表皮など着生する場所は様々です。
平地だけでなく斜面を好み生育しているものもあり多種多様です。
採集の際は自然を壊さないように節度を持ちましょう。