植物の生育に風通しは重要
園芸・植物栽培のコツとして風通しの良い場所で栽培することが推奨されていますが、なぜでしょうか。
植物の生育に重要な要素としてすぐに思いつくのは、日光と水と温度など。光や水が無いと枯れてしまうのはイメージしやすいですが、風が当たるということも植物の生育に影響します。
風通しによる植物へのメリットは以下のようなものが挙げられます。
1. 風が当たることで周辺の空気が入れ替わり植物の栽培に適切な湿度が保たれる。
2. 植物の葉に風が当たることで植物自体が健康になる。
風が当たることで健康になる理由
植物に風が当たることで葉裏に存在する気孔(植物が呼吸や水分を出す穴)の開閉を促進する効果があります。
風が葉に当たることで葉から水分を放出する蒸散を促進して、葉の温度を下げる効果があります。
無風の室内栽培には注意
植物の多くは常に空気が動いている環境を好みます。本来風通しの良い屋外で自生するため、そのような環境で健康に育ちます。
室内栽培の場合は風量が確保できないため、風通しの悪さから植物が弱ってしまったり、株姿が悪くなってしまう場合があります。
室内で栽培していて植物の元気が無い場合は日射不足などいくつかの理由がかんがえられますが、風量が確保できていないのも原因の1つかも。
風の強さは葉が軽く動く程度が良く自然の環境のように不規則に動く風が良いとされています。
室内栽培で植物に風を当てる方法として良いのは、ドアや窓を開けて自然の風に当てることです。
鉢植えの植物は定期的に屋外へ出して、日光を当て自然の風にさらすのが良いでしょう。