ナンテン(南天)
ナンテンは高さが1~3m程度の常緑低木で庭木としては一般的な植物です。ナンテンは縁起の良い木として昔から栽培されてきました。ナンテンの苗はネットなどでも販売されています。
6月頃に小さな白い花をかたまりでつけた後、11月から2月頃まで赤い実をつけます。
日当たりが良く風通しの良い場所が栽培に適した条件ですが、ナンテンは日陰でも育て易いという特徴があります。日陰でも明るい場所であれば健康な状態で栽培できるでしょう。
ナンテンの3つのふやし方
実生でふやす
ナンテンは11月から2月ごろまでに真っ赤な実をつけます。実を収穫して種子を土にまいて植物を増やす方法を実生といいます。
種をまく適期は11月から2月ごろまでの冬場になります。
さし木でふやす
ナンテンはさし木でふやすことができます。2~3月の春ざしと、6~9月の夏ざしがあります。さし木の枝には充実した部分を切り取って挿し穂にしましょう。
株分けでふやす
ナンテンの木が大きくなったら根元を掘り起こして株分けで増やす方法があります。
さし木の方法
さし木のシーズンは春ざしの2~3月と夏ざしの6~9月が適期です。春ざしには前年に伸びた枝か2~3年枝を用います。また夏ざしの場合は新梢を用います。
枝の健康な部分を長さ15cm程度にカットして挿し穂とします。土に挿す前に水に入れておき十分に吸水させます。
水から取り出し切り口に発根促進剤をうすく塗った後、土にさしていきます。発根促進剤はさし木を成功させるコツです。
順調にいけば1~2ヶ月程度で発根するでしょう。