野や山の自然に近い環境を好む山野草。栽培する山野草の種類に適した用土を使い分けると良いでしょう。
また植物の種類に応じて、いくつかの種類の用土を混ぜて用いるのがおすすめです。
赤玉土
赤玉土は肥料もちが良く、通気性や排水性に優れる用土です。園芸全般に用いられる用土で低地に生える野草の植え付けに向いています。
硬質鹿沼土
鹿沼土は園芸全般に用いられる用土。通気性や保水性に優れ、高山性の品種や湿度の高い場所を好む品種に向く。
軽石砂
軽石砂は堆積する火山灰を粉砕した用土です。排水性が良いため、他の用土と混ぜて使うと良いでしょう。
腐葉土
腐葉土は落ち葉などを発酵分解させた有機質用土です。低地の野草の栽培に用いると良いでしょう。
ケト土
ケト土は苔玉の用土として用います。また石付け用の用土にしたり、寄せ植えをする際にコケを張る下地に使います。
ミズゴケ
ミズゴケは乾燥したものを着生ランなどの植え付けに使います。またミズゴケがそのままの状態では塊になっているため、粉砕したものや粉状に細かくしたものを用土に配合して使います。
栽培用の土は基本は配合ありき
植える植物の性質によってこれらの用土を配合して使い分けるのがおすすめです。
山野草は大きくは高山で育つタイプ、低地で生育する野草のタイプ、水辺で生育するタイプなどに分類できます。
高山性の品種は水はけや通気性が良い軽石などを多く配合した土が良いでしょう。
低地の野草は、赤玉土や腐葉土などを配合した土で一般的な園芸用の土壌で良いのではないでしょうか。
水辺や湿地で成長する品種の場合は、土壌に保水性があった方が良いので、保水性のある土を選びましょう。