苔は蘚苔類と呼ばれる植物に分類され、葉緑体で光合成を行いながら生きています。
蘚苔類は、蘚類、苔類、ツノゴケ類の3種類に分けることが出来ます。
<蘚類>苔の中で一番種類が多いのが蘚類で、世界には1万種類以上いると言われている。スギゴケやミズゴケなどがこの分類に属しています。
<苔類>こちらも苔として多くの種類があります。代表的な種はゼニゴケです。
また「苔」と呼ぶ際に蘚苔類に地衣類を加えて「苔」と呼ぶことが一般的です。
これらのコケの分類については諸説あり種類によって例外も多く区別が難しい話です。
苔は陸上にある植物の中で最も原始的とされており、その祖先は水中に生える藻類の仲間とされています。
苔には水分を素早く吸収する葉と茎しかなく一般的な植物のように根や維管束がないと言われています。
根のない代わりに仮根という地面や土壌にくっついて体を固定する器官が備わっています。
苔が見られる場所は湿度の高い環境というイメージがありますが、実際は乾燥した場所にも見ることができ、緑の少ない都会の中でも環境に適応した苔を目にすることができます。