土の役割は植物の体を支えることと、養分水分を植物に供給することです。
そのためには、土の中に根が呼吸できる適度な空気がある必要があります。
土の理想的な状態は乾燥と湿度共にある状態で、成長に必要な養分を保持していることです。
園芸店やガーデニングショップには様々な種類の土が売られています。
園芸用土は大別すると、土(赤玉土)が主体となる培養土と、ピートモスやココピートなどの有機質主体の培養土の2種類があります。
土が主体の園芸用土
土が主体となる園芸用土はどんな草花にも合う便利な土です。あらかじめ元肥などが含まれたものがあり、肥料分の効果が数週間持続する。湿気を保ちやすく水はけも良いのでよく根が育ちます。
赤玉土:赤玉を粒径によって大・中・小にふるい分け、粒状の形にしたもの。基本の土として用いる。
バーミキュライト:蛭石を焼いて生成し、多層の薄板状にしたもの。保水性、通気性の改善に用いる。
パーライト:真珠岩を高温・高圧で焼いて多孔質にしたもの。通気性を改善し、土を軽くする。
有機質が主体の園芸用土
ピートモスやココピートなどの園芸用土は軽くて乾きやすいので、短期間だけ栽培する植物に適しています。不足しがちな栄養素を保つため、定期的に肥料分を補充する必要があります。
ピートモス:湿地に生えミズゴケが堆積し腐熟したもの。酸性の性質を持つのが特徴。
腐葉土:広葉樹の落ち葉が腐敗し、発酵したもの。基本の用土に混ぜると通気性、透水性が高まる。
専用土
一般的な園芸用の他に特定の植物専用に作られた園芸用土があります。サボテンや多肉植物には水はけを良くした専用土を用いると良いでしょう。