マートル
学名:Myrtus communis L.
マートルは地中海沿岸、西アジア地域を原産地とする葉と果実に芳香のあるハーブでブーケやポプリ、リースなどに用いられます。
常緑樹であり、年間を通じて葉を保持します。これは、四季折々の美しい緑を提供し、庭や景観に持続的な魅力を与えます。
マートルは高さ1.5~2m程度まで生長する半耐寒性常緑低木です。
5~7月頃に梅の花に似た白い花を咲かせることから別名ギンバイカとも呼ばれています。これらの花は非常に香りが強いのが特徴。
花をつけた後に果実をつけます。これらの実は直径が約1センチメートル程度で、熟すと青黒くなります。食用になることもありますが、その香りがより一般的に利用されます。
栽培方法
日光
マートルは日光を好む植物なので、日当たりの良い場所で栽培しましょう。
地中海地域の原産植物であり、暖かい気候を好みます。十分な日光を受け、風通しの良い場所が理想的です。
土壌
排水が良く、肥沃でpHが中性からややアルカリ性の土壌を好みます。通常は砂質土壌が適しています。必要に応じて、土壌中に有機物を混ぜると良いでしょう。
水やり
土壌が乾燥しないように保ち、特に乾燥した期間には十分な水を与えます。過剰な水やりは根腐れの原因になりますので注意が必要です。
表土が乾いたタイミングでたっぷりと水を与えると良いでしょう。
成長期の春~夏にかけてバランスの取れた液体肥料を与えると良いでしょう。
剪定
マートルは剪定によって形を整えるのがおすすめ。春または夏に行うと、新しい成長を促進することができます。
植え付け・ふやし方
種子や挿し木、または苗で植えることができます。春または秋に植え付けるのが良いでしょう。植える前に根をほぐすと、より良い結果が得られます。
マートルは一般的に耐寒性がありますが、極端な寒さや凍結から保護する必要があります。寒冷地では冬の間、保護措置が必要です。