ホップ
学名:Humulus lupulus L. var. luplus
ホップは西アジア地域を原産地とする植物で、別名セイヨウカラハナソウとも呼ばれています。
苦味と風味がありビールの原料として用いられているハーブです。
多年生のつる性の植物です。主に北半球の温帯地域で栽培されています。ホップは、ツルを使って他の植物に絡まりつきながら成長し、茎や葉に花をつけます。
長さは6~8m程度に生育します。
雌雄異株で雌株と雄株が異なるのが特徴で、雄株には薄黄色の花が付く一方で、雌株は花穂をつけます。
一般的に、ビール製造には雌株が使用されます。雌株は花穂を形成し、その花穂がビールの香りや苦みを与える成分を含んでいます。
栽培方法
栽培する場所
ホップは日当たりが良く、風通しの良い場所で栽培する必要があります。南向きの斜面が理想的です。また、豊かで排水の良い土壌も重要です。
ホップは水はけが良く有機質に富んだ土壌が栽培に適します。
堆肥を施して栄養を補給します。pH値が5.5から8.0の間であることが望ましい。
植え付け
根鉢付きの苗木を植える場合、穴を掘り、根鉢を優しく取り出して根をほぐし、適切な深さに植えます。根茎を使用する場合は、地面に横に伸ばして埋めます。
各株の間には約2〜3メートルの間隔を開けて植え付けます。
支柱の設置
つる性の植物であり、成長するにつれて支柱を必要とします。支柱は、栽培地の周囲に設置され、ホップのつるが上昇できるようにします。
水やり
乾燥に弱く、特に苗木の成長初期は水分が重要です。適度な水やりを行い、土壌が乾燥しないように注意します。
肥料
成長期には適切な肥料を追加します。窒素を多めに含む肥料が推奨されます。
収穫
ホップの収穫は秋に行われます。花が茶色に変色し、弾力がなくなったら収穫の時期です。花穂を切り取り、乾燥させて保存します
ホップの産地では雄株は取り除かれて栽培されています。