バレリアン
学名:Valeriana officinalis L.
バレリアンは別名セイヨウカノコソウとも呼ばれるハーブ。
原産地はヨーロッパ、北アジア、北米などに由来する植物で、日本原産のカノコソウに似ている植物です。
日本には同属のカノコソウが山地の湿った草地に自生しています。
高さは60cm程度まで成長する多年草で、初夏になると円錐状の白い小さな花を咲かせます。
バレリアンにはリラックスさせる効果があると言われ、不安を和らげ不眠にも効果があると言われています。
ヨーロッパでは古くから精神や神経を鎮める薬草として用いられてきた歴史があります。
バレリアンの根は古くから鎮静作用や睡眠の改善に役立つと信じられており、自然療法において広く用いられています。
栽培
バレリアンはやわらかい日差しを好む植物です。日当たりの良い場所または、明るい日陰の環境が適しています。
暑さに弱いので夏場は、明るい日陰で風通しが良く、涼しい場所で管理しましょう。風通しの良い場所を選ぶことでカビや病気の発生を予防することができます。
バレリアンは湿り気のある土壌を好む性質があるので、水切れしないようにしましょう。
またバレリアンは湿り気のある環境を好みますが、カビが発生しないよう注意し水はけのよい土を選ぶことも重要です。
肥沃で排水の良い土壌が理想的です。pHは中性からアルカリ性の範囲が適しています。
ふやし方
バレリアンは実生(種まき)でふやす方法と、挿し木でふやす方法があります。
バレリアンは種から栽培することもできますが、通常は株分けや苗を購入して植え付けることが一般的です。春または秋に植え付けることが推奨されます。