1. 葉が黄色くなる
原因:水不足または水やり過多、寒さ、肥料不足
- 水不足:インパチェンスは湿った環境を好むため、土が乾きすぎると葉が黄色くなりがちです。土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えましょう。
- 水のやりすぎ:逆に、水が多すぎても根腐れを起こし、葉が黄色くなることがあります。鉢植えの場合は、底に水が溜まらないようにして、排水がしっかりできているか確認してください。
- 寒さ:気温が急激に下がると、葉が黄色くなりやすいです。夜間の冷え込みが強い季節は、室内に移動させるか、風避けをして保温しましょう。
- 肥料不足:葉が薄い黄色になる場合は、栄養不足が考えられます。適量の液体肥料を2週間に1回ほど与えましょう。
2. 花が咲かない
原因:日照不足、肥料過多、温度管理
- 日照不足:インパチェンスは日陰でも育つものの、完全な暗がりでは花付きが悪くなります。半日陰程度の場所で、数時間は日光が当たるようにしてみましょう。
- 肥料過多:肥料が多すぎると、葉が茂って花が咲きにくくなることがあります。肥料は控えめにし、葉が多すぎると感じるときは、施肥を一時的に控えてください。
- 温度管理:インパチェンスは適温が15~25℃なので、夏の猛暑や冬の寒さがストレスとなり、開花が遅れることがあります。温度が高いときは、日陰や涼しい場所に移して管理してください。
3. 茎や葉が黒ずんで枯れる
原因:灰色かび病、うどんこ病などの病気
- 灰色かび病:湿度が高いと灰色かび病が発生し、茎や葉が黒くなります。風通しを良くするために、込み合った葉や茎を剪定し、過度の水やりは避けましょう。発生してしまった場合は、病気部分を取り除き、市販の殺菌剤を使うのも効果的です。
- うどんこ病:葉に白っぽい粉のようなものがついている場合は、うどんこ病が考えられます。適度な風通しを保ち、予防として殺菌剤を散布すると良いでしょう。
4. 葉がしおれる
原因:水不足または直射日光によるストレス
- 水不足:インパチェンスは乾燥に弱いため、水が不足するとすぐにしおれてしまいます。特に夏場は、土が乾燥しやすいので、朝晩の水やりを心がけましょう。
- 直射日光:直射日光が強いと、葉が焼けてしおれることがあります。日当たりの良い場所に置いている場合は、半日陰に移動させてください。
5. 葉や茎が食べられる
原因:害虫(ナメクジ、アブラムシ、ヨトウムシなど)
- ナメクジ:ナメクジは夜間に活動し、葉や茎を食べることがあります。銅テープやビールトラップを使ってナメクジを防ぎましょう。また、日中の鉢底などにもナメクジが隠れていないかチェックしてみてください。
- アブラムシ:新芽や蕾に小さなアブラムシが付着しやすいです。見つけ次第、手で取り除くか、水で洗い流しましょう。また、粘着シートや殺虫剤スプレーも効果的です。
- ヨトウムシ:葉が大きく食べられている場合はヨトウムシの仕業かもしれません。夜行性なので、夜間に捕獲するか、専用の殺虫剤を使って駆除します。
6. 成長が止まる・元気がない
原因:根詰まり、栄養不足、寒さ
- 根詰まり:鉢植えで育てている場合、根が詰まっていると成長が遅くなります。根鉢を確認し、根が多く回っているようであれば、一回り大きな鉢に植え替えましょう。
- 栄養不足:栄養が足りないと、全体的に元気がなくなることがあります。特に、長期間同じ土で育てているときは、肥料を補ってみましょう。
- 寒さ:気温が低いと成長が停滞することがあります。冷え込みが予想される夜は、室内に移動させるなどして温度管理をしてあげると良いですね。
インパチェンスは、適切な環境とお世話でとても丈夫に育つ植物です。トラブルがあっても、原因に応じた対策を行えば回復することが多いので、焦らずに手をかけてあげましょう。