オリーブは庭木として人気の植物で普段の生活の中でも見かけることが多いでしょう。
葉表は濃緑色で葉裏は銀白色で美しいことから観葉樹として、庭のシンボルツリーとして広く植えられています。
秋にかけて黒色に熟した果実はオードブルの食材として、またオリーブオイルとして食用に用いられています。
そんな人気の園芸植物オリーブですが、苗を自分でふやしたい場合はどうすれば良いのでしょうか。
オリーブのふやし方
オリーブをふやす方法は主に3つの方法があります。それは実生・さし木・つぎ木です。
実生でふやす
実生とは種を植えて植物をふやすこと。オリーブの果実は緑色から10月ごろに黒色に変化します。黒く熟した頃に実を採取します。
採取した実は果肉を水で洗い流してから種を取り出した後、保管しておきます。種まきのシーズンは翌春の3月ごろ。
直射日光が当たらない明るい場所にまきます。
つぎ木でふやす
オリーブはつぎ木ができる植物です。1~3月ごろが適期です。
実生から1~3年の苗を台木にしてつぎ木をします。
さし木でふやす
オリーブのさし木は3~4月の春と6~9月の夏が適したシーズンです。オリーブの品種は多く性質も様々でさし木にも向き不向きがあります。
さし木の方法
3~4月の春に行う場合は前年に成長した部分を、6~9月に行う場合は新梢の部分を用います。
さし穂は15cm程度の長さに切り、切り口は斜めにカットしておきましょう。
カットしたさし穂は水に浸けて吸水させます。2~3時間程度吸水させた後にカット面に発根促進剤をうすく塗ります。
土に挿してからは直射日光の当たらない場所で管理するようにしましょう。
土壌についてはカビなどが発生しないように新しく清潔な物を使うと良いでしょう。