マンションや集合住宅で園芸を楽しみたい場合は、ベランダで鉢植えを栽培するという方法になりますが、ベランダでの栽培は温度湿度の環境に注意が必要です。
集合住宅によってはベランダに物を置くことを禁止している場合があるので確認が必要です。またベランダから鉢植えが落下しないように管理します。
ベランダで鉢植えを栽培する際の環境として注意することは日当たり、風通し、床や壁からの輻射熱です。
ベランダで植物を栽培する際はこれら3つの環境要素に注意します。
ベランダの日当たりについて
まずベランダが東西南北のどの方向に向いているか確認しましょう。方角によって日当たりが異なります。
北側にベランダがある場合は、終日日陰になるので日光を好む植物の栽培には不向きです。北側のベランダに植物を置く際は日陰を好む種類を選んだ方が良いでしょう。
夏と冬でベランダへの日光の差し込み方が異なるので季節によって場所を変えるようにします。
特に夏場は日光自体は強いですが、太陽が真上に近くなるのでベランダに日光が落ちにくくなるので日陰をチェックしましょう。
ベランダの風通しについて
ベランダの風通しは、手すりの材質や構造がポイントです。格子状の作りのものは風通しが良く光や風が通ります。
コンクリートの手すりの場合は風通しが悪くなり、過湿で根腐れを起こし易くなるので水やりに注意が必要です。
風通しが悪い場合は鉢植えの土が乾いているかこまめにチェックしましょう。
また室外機から出る熱風にも注意が必要。植物に当たらないように鉢植えの位置を調整します。
植物にとってベランダの環境は良くない
ベランダという環境は植物の栽培にとって適した環境ではありません。
ベランダの多くはコンクリートで出来ています。夏場は床や壁からの照り返しも強く、地面よりも温度が高くなり植物の栽培に良い環境ではありません。
鉢植えを直接ベランダに置くと、コンクリートの熱が伝わることで鉢内の温度が上がり枯れてしまうこともあります。
直接フロアに置くのではなく、すのこやウッドデッキを置いたり鉢を二重にして床から浮かすとコンクリートの熱が直接伝わることなく栽培できます。